紳士の迷走記

靴、時計、スーツ…欲望と徒然なるままに…

時計の選択 Part4

IWCマーク12の在庫を海外も視野に調べたところ、意外にも国内と同等かやや安いくらいの価格帯(70万〜100万円)の個体が多かった。マーク12は意外にも穴かもしれない。1ユーロ150円台の円安なので、為替を考慮すると現地通貨では日本より割安という事になる。有名なC◯rono24では70万円からあったが、良い個体が見つからなかったし、そもそも数が少なかった。その他ネットで見つけたドイツの某宝石店に直接問合せをしたり、しばらく個体探しの日々が続いた。

そんなある日、Z◯ITAUKTIONというC◯rono24の子会社を知った。Z◯ITAUKTIONはドイツのヒェムニッツに所在する欧州最大の中古時計ディーラーで、自社内に時計技師のチームを有し徹底したQC管理の元で中古の時計を販売している。探していたマーク12が「In stock」の表示だった。もちろん、在庫は1つ。

個体の状態は良く、エンジンであるキャリバー884/2も問題がなさそうだ。真贋保証もついていた。値段は予算オーバーだが、収支のシミュレーションをして何とか首の皮一枚繋がりそうだ。先日のマーク15の失敗を繰り返さないために、勇気を出して即注文した。夜中の2時だった。PayPalで前払いし、その後メールでやり取りをして無事ヒェムニッツから発送された。購入から2日以内の発送だったのでカスタマーサービスも良かった。あとは現品を受け取るだけ。マーク12は明日到着予定。とても楽しみだ。

参考までに商品ページを載せておく。

https://www.zeitauktion.com/en/IWC-MARK-XII-STEEL-AUTOMATIC-MEN-S-WATCH-IW3241-2300621

正直、マーク12という選択が、そしてこの買い方が正解だったかどうかは分からない。明日になれば、分かるだろう。ぶっちゃけ支出だけ見れば明らかに損をしており愚行と言える。でも頑張った買い物なので、幸せな時間が続けば良いなと思う。仮にマーク12のリセールバリューが上がろうとも、売らない。故にもう時計を買い替える事も無いと思うが、紆余曲折があって今回の買い物に至った経緯は反省の意を込めて赤裸々に綴った。次回はインプレッションと本タイトルのまとめとして、最終パートにしたい。

 

つづく